古民家再生シリーズ6【古民家の知恵「束石」】

「一夜城」って知っていますか?
これは逸話ですが、戦国時代に豊臣秀吉が小田原を攻める際に、城で待ち受ける敵陣を驚かせる為に、一夜で城を作り、敵陣の戦意を喪失させた話しです。

この時に最速で、建物を建てられるということで採用された横架材が、皆さんもご存知

【土台】

ということだそう、、、

先日から書いているよいに、昔の古民家は自然石の上に建物が建っています。

自然石なので、石面も凸凹で材木をのせるにも、【光付け】の技術が必要で、手間のかかる作業でした。

土台を採用した一夜城の逸話。

要するに土台の採用は、別の視点から見れば、短納期しているといえましょう。

「簡単で手間がかからず早くできる」

これが伝統的な建築を隅に追いやった本源的な考え方で
あるといっても言い過ぎではありませんね。



【一般社団法人神奈川県古民家再生協会】