「持続可能な未来のための相互依存宣言」:国際建築家連合、アメリカ建築家協会

持続可能な未来を目指していくため、以下の宣言は重要な宣言ですので
ご紹介いたします。

全文ではございませんが、、、古民家再生協会の目指す未来として

みなさんの一助になればと思い、ブログに掲載いたします。


持続可能な未来のための相互依存宣言

すべての生きとし生けるもののために、将来にわたって自然と文化を回復し、
保存し、向上させる持続可能な社会である。

健全な社会にとっては、変化に富んだ健康な環境が本質的な価値を持つと同時に、必須なものである。

しかし、今日の社会は深刻な環境の質の低下を招いており、持続可能なものではない。

我々人間は、自然環境全体と生態的な相互依存関係にある。
また、社会的、文化的、経済的に全人類が相互依存関係を有している。
こうした相互依存関係の下にあって、あらゆる関係者間のパートナーシップと
平等性とバランスが持続可能性にとって不可欠の条件である。

人間が自然環境と生活の質を向上させるうえで、建築物と建築環境は、主要な
役割を果たすものである。
資源エネルギー効率への配慮、健全な建築と材料、生態系と社会に配慮した土地利用、そしてインスピレーションと確信に品格を与える美的感性、こうしたものをすべて統合するのが持続可能な設計である。

人間が自然環境に与える悪影響は、持続可能な設計により大幅に軽減することが
可能であり、それは、同時に生活の質と経済利益の向上にもつながる。

■環境および社会の持続性を、我々の実務と職能的責任の中核に位置づける。
■持続可能な設計を実施するための建築の実務、実務手続き、生産物、カリキュラム、サービスおよび基準を開発し、かつこれらを継続的に改善する。
■建築のプロ集団および建築業界、顧客、学生、そして一般市民に対して、
持続可能な設計のもつ決定的な重大性と、実践的な可能性について教育する。
■持続可能な設計が、いずれ通常のやりかたになるように、政策や規制および実施手続きを、行政とビジネスレベルの双方で確立する。
■建築環境のもつ現在および将来のあらゆる要因を、設計、生産、利用、再利用の各段階において、持続可能な設計のレベルに引き上げる。


オルフォミ・マジェコンドミ 国際建築家連合会長
スーザン・A・マックスマン  アメリカ建築家協会

1993年 シカゴ大会にて・・・